2026年8月18日火曜日

【一人で始めたアイデアを、誰かと一緒に製品へ】

TVサウンドシェアは、
私一人の小さな
疑問から始まりました。


「家族の中でテレビの聞こえ方が違うなら、

音量も別々にできないだろうか。」


そう考え、市販の部品を集めて試作品を作りました。

自分で部品を探し、 つないで、 テレビから音を出してみる。

スピーカーとイヤホンから同時に音が聞こえたときは、

「考えていたことは、形にできるかもしれない。」

と思いました。


しかし、試作品を作れたことと、 製品を作れることは別です。

ここから先には、 私一人では越えられない部分があります。

たとえば、専用の基板です。


今の試作品は、 市販の部品を組み合わせて動かしています。


本当の製品にするなら、

必要な機能を一枚の基板にまとめることも考えなければなりません。

どんな回路にするのか。

どんな部品を使うのか。

音質をどう保つのか。

安全に使い続けられるのか。

こうしたことには、 電子回路の専門的な知識が必要です。

ケースについても同じです。


中の部品が入れば何でもいいわけではありません。

テレビの近くに置いて邪魔にならない大きさ。

イヤホンやコードをつなぎやすい位置。


音量を調節しやすいつまみ。

毎日触っても壊れにくい形。

製造しやすさや費用も考える必要があります。


そして、試作品を一台作ることと、

同じ品質のものを何台も作ることも違います。


私は、ここまで来て、

ものづくりは一人だけで完成させるものではないのだと、

あらためて感じています。

アイデアを考える人。

回路を設計する人。

基板を作る人。

ケースを設計する人。

製造する人。

安全性や品質を確かめる人。

販売や届け方を考える人。


一つの製品の後ろには、 たくさんの知識と技術があります。

だから今の私に必要なのは、

「全部自分でやること」

ではありません。


TVサウンドシェアの考え方を理解して、

「一緒に製品にしてみよう。」

と思ってくださる方や企業と出会うことです。


そのために、 製品化について企業へ相談したり、

関係する団体へ資料を送ったり、 CAMPFIREで挑戦したりしています。


X、ブログ、noteで発信を続けているのも、

その出会いにつながる可能性があるからです。


一回の投稿ですぐに何かが変わるとは思っていません。


一通のメールですぐに製品化が決まるとも思っていません。


それでも、 何もしなければ出会いは生まれません。

今日一人に知っていただく。

明日また一人に知っていただく。

その中に、 いつか必要な技術を持つ方との出会いがあるかもしれません。


80代の私が、 電子機器のすべてを今から専門的に学ぶことは難しいでしょう。

でも、自分にできないことを知ることも、

前へ進むためには大切だと思っています。

できない部分は、できる方の力を借りる。


その代わり私は、

「なぜこの製品が必要なのか。」

「どんなふうに使ってほしいのか。」

という原点をしっかり伝える。


そうやって、それぞれの力を合わせれば、

一人では作れないものも形にできるかもしれません。


TVサウンドシェアは、 一人で始めたアイデアです。

でも、製品になるときは、 きっと一人の力ではありません。

今は、その仲間を探している途中です


小さな試作品から、 誰かと一緒に本当の製品へ。


その出会いを信じて、 これからも動き続けます。
















2026年8月17日月曜日

【「仕方がない」で終わらせないことから始まりました】

暮らしの中には、
大きな問題ではないけれど、
毎日のように
気になることがあります。


テレビの音量も、その一つではないでしょうか。


家族と一緒にテレビを見ているとき、

一人にはちょうどいい音量でも、もう一人には聞き取りにくい。


音量を上げれば聞こえやすくなる。

でも、家族には大きすぎる。


そんなとき、

「年齢だから仕方がない。」

「聞こえ方が違うのだから仕方がない。」

そう考えてしまうこともあると思います。

もちろん、すべての不便をなくすことはできません。


でも私は、

「本当に仕方がないのだろうか。」

と考えてみることも大切だと思っています。

TVサウンドシェアも、そこから始まりました。


テレビのスピーカーからは、 家族が聞きやすい音量で音を出す。

聞こえにくい方には、 イヤホンから別の音量で聞いてもらう。

二つを同時にできれば、 どちらかが我慢しなくても済むのではないか。

考え方そのものは、とても単純です。


そこで、市販されている部品を組み合わせて試してみました。

最初から立派な装置を作ったわけではありません。

まずは、


「本当にできるのか。」

を確かめるための試作品です。

部品をつなぎ、 テレビにつなぎ、 実際に音を出してみる。

スピーカーから音が聞こえる。

イヤホンからも聞こえる。

頭の中だけにあった考えが、 実際に確かめられました。


この経験から、私はあらためて思いました。

小さな不便でも、 一度立ち止まって考えてみると、

別の方法が見つかることがある。

「こういうものだから。」

と決めつけず、

「こうできないだろうか。」

と考えてみる。

ものづくりの出発点は、 案外そんなところにあるのかもしれません。


私は長く商業デザインの仕事をしてきました。

仕事の中でも、

「もう少し見やすくできないか。」

「もっと分かりやすく伝えられないか。」

と考えることを続けてきました。


今、TVサウンドシェアを考えていると、

その経験とどこか似ているように感じます。

困っていることを見つける。

原因を考える。

別の方法を考える。

まず試してみる。

うまくいかなければ、また考える。


TVサウンドシェアも、 そうやって少しずつ形になってきました。

もちろん、今の試作品がそのまま製品になるわけではありません。


製品化するには、 専用の基板やケース、安全性、音質、製造方法など、

専門的に考えなければならないことがあります。


それは、これからの課題です。

しかし、最初の小さな疑問がなければ、

ここまで来ることもありませんでした。


「テレビの音量を、みんな同じにしなくてもいいのではないか。」

その一つの気づきが、 今の挑戦につながっています。

毎日の生活には、 まだたくさんの「ちょっと不便」があると思います。

その全部を解決することはできなくても、

一つくらいなら、自分にも何かできるかもしれない。

私は今、そういう気持ちでTVサウンドシェアを進めています。


80代になっても、 気づくことはできます。

考えることもできます。

試すこともできます。

そして、誰かの役に立つ形を目指すこともできます。

「仕方がない」で終わらせない。


その気持ちを大切に、 これからも一歩ずつ進めていきます。






2026年8月16日日曜日

【作りたいのは機械ではなく、家族が一緒に過ごせる時間です】

TVサウンドシェアについて考えていると、
どうしても「音」や「機械」の話が多くなります。

スピーカーとイヤホンから同時に音を出す。
それぞれの音量を調節する。
専用の基板を作る。
使いやすいケースを考える。


もちろん、製品にするためにはどれも大切なことです。

でも、私はときどき原点に戻って考えます。

「そもそも、何のためにこれを作ろうと思ったのか。」


答えは、とても単純です。

家族が同じテレビを一緒に楽しめるようにしたい。

それが出発点でした。


年齢を重ねると、聞こえ方が少しずつ変わることがあります。

以前なら普通に聞こえていたテレビの音が、 少し聞き取りにくくなる。

すると、テレビの音量を上げます。


本人にとっては、それでちょうどよくなります。

でも、一緒に見ている家族にとっては、

「ちょっと大きい。」

と感じるかもしれません。


反対に、家族に合わせて音量を下げれば、

聞こえにくい方には内容が分かりづらくなります。


テレビを見るという、ごく普通の時間なのに、

誰かが我慢することになります。


私は、そこが気になりました。

どちらか一方に合わせるのではなく、

それぞれが自分に合った音量で聞くことができないだろうか。


テレビのスピーカーは、家族が聞きやすい音量にする。

聞こえにくい方は、イヤホンを使って自分に合った音量にする。

そして、同じ番組を同じ場所で一緒に見る。

TVサウンドシェアで実現したいのは、 実はそれだけなのです。

特別なことをしたいわけではありません。


テレビを囲んで笑ったり、 ニュースを見ながら話したり、

スポーツを見て一緒に応援したり。

そんな普通の時間を、 聞こえ方の違いで諦めなくてもいいようにしたい。

私は、製品を考えるとき、 つい形や大きさ、部品などに目が向きます。

長くデザインの仕事をしてきたので、 見た目や使い勝手も気になります。


しかし、本当に大切なのは、

その製品を使ったときに何が変わるのかということだと思います。


TVサウンドシェアを使うことで、

テレビの音量をめぐる小さなストレスが減る。

「音を下げて。」

「聞こえないから上げて。」

そんなやり取りが少なくなる。

そして、家族が自然に同じテレビを見られる。


もし、そんな役に立てるなら、 この製品を作る意味があると思っています。

大きな発明ではないかもしれません。

生活をすべて変えるような製品でもありません。


でも、毎日の暮らしの中にある小さな困りごとを、

少し楽にすることはできるかもしれません。


私は、そこに価値があると思っています。

今はまだ試作品です。

製品化までには、専門家や企業の力も必要です。


それでも、

「何のために作るのか。」

という最初の気持ちは忘れたくありません。

作りたいのは、ただの機械ではありません。


聞こえ方が違っても、

家族が同じテレビを一緒に楽しめる時間を支える道具です。


その目標に向かって、 これからも一つずつ進めていきます。







毎日何かを続けていると、最初には見えなかったことが少しずつ見えてきます。

私の場合、 その一つがKindleの クイズ本づくりです。 問題を考え、並べ方を工夫し、一冊の本としてまとめる。 完成してしまえば一冊の本ですが、そこにたどり着くまでには、 小さな作業がたくさんあります。 それでも、一冊完成すると「次はこんなものを作ってみよう」という気持ちが出て...