ものづくりでは、
頭の中で考えたことが、
そのまま形になるとは
限りません。
図面の上ではうまくいくと思っていても、
実際に試作品を作ってみると、新しい発見がたくさんあります。
「ここはもう少し使いやすくしたい。」
「この配置の方が分かりやすい。」
そんな気づきが、一つひとつ積み重なっていきます。
私が取り組んでいる「TVサウンドシェア」も同じです。
テレビの音をスピーカーとイヤホンから同時に出し、
それぞれが自分に合った音量で楽しめるようにしたい。
その考えから始まりました。
実際に試作品を使ってみると、机の上では分からなかったことが見えてきます。
配線の取り回し。
音量の調整。
操作のしやすさ。
毎日のように試しながら、
「もっと良くできるのではないか」と考え続けています。
長年、商業デザインの仕事をしてきた経験でも、
完成品だけを見て終わることはありませんでした。
使う人の立場に立って考えると、小さな工夫が大きな
使いやすさにつながることを何度も経験してきました。
その考え方は、今も変わりません。
私は80代になりましたが、新しいことを学ぶ機会はまだまだあります。
試作品は、失敗を教えてくれる先生でもあります。
思った通りにならなかった部分も、次の改善につながる大切なヒントです。
だから私は、失敗も無駄だとは思いません。
一歩ずつ改良を重ねながら、より良い製品へ近づけていきたい。
その積み重ねが、いつか多くの方の役に立つ日を目指しています。
完成まではまだ道のりがあります。
それでも、
「少しでも使いやすいものを届けたい」と
いう気持ちは、これからも変わることはありません。
これからも試作品づくりの様子や、そこから学んだことを、
このブログでお伝えしていきます。