2026年8月15日土曜日

【「できる」だけではなく、「使いやすい」製品にしたい】

TVサウンドシェアの試作品では、
テレビの音をスピーカーとイヤホンの
両方から同時に出すことができました。

最初の目標だった、

「家族はテレビの音を聞きながら、聞こえにくい方はイヤホンで
自分に合った音量で聞く。」

という考えを、実際に音が出る形で確かめることができました。

しかし、最近あらためて考えていることがあります。


それは、

「音が出れば、それで製品になるわけではない。」

ということです。

試作品は、自分で作ったものです。

どこに何がつながっているかも分かっています。

操作方法も、自分では分かっています。


でも、製品になれば初めて見る方が使います。

箱から出して、テレビにつないで、毎日の生活の中で
使っていただくことになります。


そのときに、

「これはどこにつなぐのだろう。」

「どのつまみを回せばいいのだろう。」

と迷うようでは、使いやすい製品とは言えません。

特にTVサウンドシェアは、年齢を重ねた方にも使っていただく可能性があります。

だから私は、難しい操作を増やしたくありません。


電源を入れる。

テレビにつなぐ。

イヤホンをつなぐ。

そして、自分にちょうどいい音量にする。

できるだけ、それだけで使えるものにしたいと思っています。


そこで今、私が考えているのが「つまみ」です。

画面の中に小さな数字を表示して調節するよりも、

手でつまんで回せるダイヤル式の方が分かりやすいのではないか。

スピーカーの音量も、イヤホンの音量も、

それぞれ手元で調節できた方が使いやすいのではないか。


そんなことを考えています。

これは、とても小さなことに見えるかもしれません。

でも、毎日使う道具では、この小さな違いが大切なのではないでしょうか。


私は長い間、商業デザインの仕事をしてきました。

その中で感じてきたのは、

「見た目がきれいなだけでは、良いデザインではない。」

ということです。


何のためのものなのか。

誰が使うのか。

どうすれば迷わず使えるのか。

それを考えることも、デザインの大切な役割です。


TVサウンドシェアについても同じだと思っています。

専門的な電子回路については、専門家の力が必要です。

基板を作ることも、ケースを作ることも、
私一人ではできません。


しかし、

「こんなふうに使えたら便利なのではないか。」

「この位置につまみがあった方が分かりやすいのではないか。」

という、使う人の立場からの考えは出すことができます。

試作品が動いた。


その次は、使いやすくする。

そして、安心して使える製品に近づけていく。

今は、その段階に来ているのだと思います。


TVサウンドシェアは、 ただ音を二つに分けるためだけの装置ではありません。

聞こえ方が違う家族が、 同じテレビを一緒に楽しむための道具です。

だからこそ、機械が得意な人だけが使えるものではなく、

誰でも分かりやすく使えるものにしたい。

これから製品化を考えていく中でも、

この「使いやすさ」を忘れずに進めていきたいと思います。


まだ試作品です。

でも、試作品だからこそ、 今ならいろいろ考え、
変えることができます。


一つずつ考えながら、 本当に使っていただける形を目指します。














2026年8月14日金曜日

# 【80代、まだ途中。だから次の一歩へ進みます】

この7日間も、
TVサウンドシェアについて
書いてきました。


なぜ、この製品を考えたのか。

テレビの音量で、本人と家族のどちらかが我慢しなくてもいい方法はないだろうか。

そんな身近な疑問から始まったこと。

そして、市販の部品を組み合わせて試作品を作ったこと。

実際にテレビにつないで、スピーカーとイヤホンから同時に
音が聞こえることを確かめたこと。


さらに、試作品を本当の製品にするため、協力してくださる方や
企業との出会いを探していること。


一つずつお伝えしてきました。


こうして振り返ってみると、最初は頭の中にしかなかった小さな
アイデアが、少しずつ現実のものになってきたことを感じます。


しかし、TVサウンドシェアはまだ完成していません。


むしろ、ここからが難しいところです。

試作品として動くものを、誰でも安心して使える製品にする。

専用の基板を考える。

ケースを作る。

操作しやすい形にする。

音質や安全性も確かめる。

そして、実際に製造できる方法を見つける。


まだ、やらなければならないことはたくさんあります。

それでも私は、

「まだできていない。」

ということだけを見るのではなく、

「ここまではできた。」

ということも大切にしたいと思っています。


最初は、本当にテレビのスピーカーとイヤホンから同時に音を
出せるのかどうかも分かりませんでした。


でも、試してみたらできました。

次に、別々の音量で聞けないかと考えました。

それも試してみました。

そして今は、

「これを製品にするにはどうしたらいいか。」

という次の問題に向き合っています。

一つ解決すると、次の問題が出てくる。

ものづくりとは、きっとその繰り返しなのだと思います。


私は80代です。

年齢だけを考えれば、

「今から新しい製品を作らなくてもいいのでは。」

と思われるかもしれません。

でも、私は少し違う考えを持っています。

今だから気づくことがあります。

今だから分かる不便があります。

そして、今まで長く仕事をしてきた経験があるからこそ考えられることもあります。


だったら、その経験を使わないのは、もったいない。

そう思っています。

もちろん、一人で何でもできるわけではありません。

電子機器の専門的な設計は、専門家の力が必要です。

製造するには、企業の力も必要です。

資金も必要になります。


だから今、CAMPFIREで挑戦しながら、関係する団体や企業にも
TVサウンドシェアを知っていただく活動を続けています。


すぐに結果が出なくても、一通ずつメールを送る。

一日ずつ発信する。

一人ずつ知っていただく。

とても地道な方法です。

でも私は、それでいいと思っています。


大きな一歩が踏み出せないなら、小さな一歩を続ければいい。

昨日より今日。

今日より明日。

少しでも前へ進めばいい。

この7日間、投稿を読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。


読んでくださる方がいること。

応援してくださる方がいること。

それが、次の一歩を踏み出す力になります。

TVサウンドシェアは、まだ途中です。

だからこそ、これからがあります。

試作品から製品へ。


そして、いつかテレビの音量で困っているご家庭へ。


その日を目指して、次の一歩も続けていきます。






2026年8月13日木曜日

# 【すぐに結果が出なくても、伝え続ける理由】

TVサウンドシェアの
製品化を目指して、
私はいろいろな方法でこの
取り組みを伝えています。

Xに投稿する。

ブログを書く。

noteで、ものづくりへの思いや開発の途中を紹介する。

CAMPFIREでも活動の様子を報告する。


そして、この製品が役立つかもしれない方々に関係する団体へ、
一通ずつメールを送る。

こうしたことを続けています。

でも、発信したからといって、すぐに大きな反応があるわけではありません。

投稿しても、静かな日があります。

メールを送っても、返事がないこともあります。

「この方法でいいのだろうか。」

と思うこともあります。


それでも私は、続けることに意味があると思っています。

なぜなら、どんな製品でも、まず知ってもらわなければ始まらないからです。

TVサウンドシェアという名前を知らない方に、

「こういうものを作ろうとしている人がいる。」

と知っていただく。


テレビの音量で困っている方に、

「こんな考え方もあるのか。」

と思っていただく。

製品づくりに関わっている方に、

「少し話を聞いてみようか。」

と思っていただく。

その最初のきっかけを作るためには、こちらから伝えなければなりません。


私は長年、商業デザインの仕事をしてきました。

どんなに良い商品でも、そこにあるだけでは、その良さは伝わりません。

「これは何なのか。」

「誰のためのものなのか。」

「どんな役に立つのか。」

それを分かりやすく伝えることが必要です。


今は、その経験を自分自身の挑戦に使っています。

TVサウンドシェアは、まだお店に並んでいる商品ではありません。

だからこそ、なおさら丁寧に説明しなければならないと思っています。

テレビのスピーカーとイヤホンから同時に音を出すこと。

家族と聞こえにくい方が、それぞれ自分に合った音量で聞けるようにすること。

そして、テレビの音量をめぐって、どちらかが我慢する暮らしを
少しでも減らしたいこと。


何度でも、少しずつ角度を変えながら伝えていきます。

百人に伝えて、百人全員が興味を持ってくださるとは思っていません。

でも、その中の一人が、

「うちでも同じことで困っています。」

と言ってくださるかもしれません。


あるいは、

「こういう製品なら協力できるかもしれない。」

という方に届くかもしれません。

その一人に出会うために、今の発信を続けています。


私は80代です。

だからといって、できることがなくなったわけではありません。

文章を書くことはできます。

資料を作ることもできます。

メールを送ることもできます。


そして、自分の考えを伝えることもできます。

できないことを数えるより、今日できることを一つやる。

それを続けていけば、昨日より少しだけ前へ進めます。

大きな変化がなくても、一歩は一歩です。


TVサウンドシェアが本当の製品になる日を目指して、
今日もまた、一人でも多くの方に知っていただくための
発信を続けています。






2026年8月12日水曜日

# 【年齢を重ねても、家族と同じテレビを楽しめるように】

若い頃には、何でもなかったこと。

それが年齢を重ねるにつれて、少しずつ変わっていくことがあります。

テレビの音も、その一つかもしれません。

以前と同じ音量では、会話が聞き取りにくくなった。

ニュースを見ていても、言葉の一部が分かりにくい。

だから、リモコンで少し音量を上げる。

本人にとっては、それだけのことです。


ところが、一緒にテレビを見ている家族からすると、

「ちょっと音が大きい。」

ということになります。

さらに音量を上げれば、

「もう少し下げてくれない?」

と言われる。


そこで音量を下げると、今度は本人が聞き取れない。

これは、どちらかがわがままを言っているわけではありません。

聞こえ方が違うのです。

私は、この問題を考えているうちに、

「これから、同じようなことで困る家庭はもっと増えるのではないだろうか。」

と思うようになりました。


高齢になっても、家族と一緒に暮らしている方はたくさんいます。

夫婦二人でテレビを見ることもあります。

親と子で見ることもあります。

お孫さんと一緒に見ることもあるでしょう。

そのとき、全員の聞こえ方が同じとは限りません。


だから私は、

「全員を一つの音量に合わせるのではなく、それぞれに音量を合わせればいい。」

と考えました。

家族はテレビのスピーカーから、いつもの音量で聞く。

聞こえにくい方は、イヤホンから自分に合った音量で聞く。

それを同時にできるようにする。


それが「TVサウンドシェア」の基本的な考えです。

私は、この製品を特別な機械にはしたくありません。

毎日の暮らしの中で、普通に使える道具にしたいと思っています。

テレビを見るたびに複雑な設定をする。

たくさんのボタンを操作する。

説明書を何度も読まなければ使えない。


そういうものではなく、

「つないで、音量を合わせて、テレビを見る。」

できるだけ、それくらい分かりやすいものにしたい。

なぜなら、毎日使うものほど、簡単であることが大切だと思うからです。


長年、商業デザインの仕事をしてきた中でも、
私は「使う人の立場で考える」ことを大切にしてきました。

見た目が格好いいだけでは、良いものとは言えません。

分かりやすいこと。

使いやすいこと。

そして、使う人が困らないこと。


TVサウンドシェアにも、その考えを生かしたいと思っています。

年齢を重ねることは、誰にでも起こることです。

聞こえ方が変わることも、決して特別なことではありません。

だからこそ、それに合わせて暮らしの道具も変わっていけばいい。

私はそう思います。


聞こえ方が変わっても、家族との時間まであきらめなくていい。

同じテレビを見て、同じ場面で笑って、同じニュースについて話をする。

そんな普通の時間を守るための小さな道具。


TVサウンドシェアを、そんな製品に育てていきたいと思っています。








毎日何かを続けていると、最初には見えなかったことが少しずつ見えてきます。

私の場合、 その一つがKindleの クイズ本づくりです。 問題を考え、並べ方を工夫し、一冊の本としてまとめる。 完成してしまえば一冊の本ですが、そこにたどり着くまでには、 小さな作業がたくさんあります。 それでも、一冊完成すると「次はこんなものを作ってみよう」という気持ちが出て...