2026年8月12日水曜日

# 【年齢を重ねても、家族と同じテレビを楽しめるように】

若い頃には、何でもなかったこと。

それが年齢を重ねるにつれて、少しずつ変わっていくことがあります。

テレビの音も、その一つかもしれません。

以前と同じ音量では、会話が聞き取りにくくなった。

ニュースを見ていても、言葉の一部が分かりにくい。

だから、リモコンで少し音量を上げる。

本人にとっては、それだけのことです。


ところが、一緒にテレビを見ている家族からすると、

「ちょっと音が大きい。」

ということになります。

さらに音量を上げれば、

「もう少し下げてくれない?」

と言われる。


そこで音量を下げると、今度は本人が聞き取れない。

これは、どちらかがわがままを言っているわけではありません。

聞こえ方が違うのです。

私は、この問題を考えているうちに、

「これから、同じようなことで困る家庭はもっと増えるのではないだろうか。」

と思うようになりました。


高齢になっても、家族と一緒に暮らしている方はたくさんいます。

夫婦二人でテレビを見ることもあります。

親と子で見ることもあります。

お孫さんと一緒に見ることもあるでしょう。

そのとき、全員の聞こえ方が同じとは限りません。


だから私は、

「全員を一つの音量に合わせるのではなく、それぞれに音量を合わせればいい。」

と考えました。

家族はテレビのスピーカーから、いつもの音量で聞く。

聞こえにくい方は、イヤホンから自分に合った音量で聞く。

それを同時にできるようにする。


それが「TVサウンドシェア」の基本的な考えです。

私は、この製品を特別な機械にはしたくありません。

毎日の暮らしの中で、普通に使える道具にしたいと思っています。

テレビを見るたびに複雑な設定をする。

たくさんのボタンを操作する。

説明書を何度も読まなければ使えない。


そういうものではなく、

「つないで、音量を合わせて、テレビを見る。」

できるだけ、それくらい分かりやすいものにしたい。

なぜなら、毎日使うものほど、簡単であることが大切だと思うからです。


長年、商業デザインの仕事をしてきた中でも、
私は「使う人の立場で考える」ことを大切にしてきました。

見た目が格好いいだけでは、良いものとは言えません。

分かりやすいこと。

使いやすいこと。

そして、使う人が困らないこと。


TVサウンドシェアにも、その考えを生かしたいと思っています。

年齢を重ねることは、誰にでも起こることです。

聞こえ方が変わることも、決して特別なことではありません。

だからこそ、それに合わせて暮らしの道具も変わっていけばいい。

私はそう思います。


聞こえ方が変わっても、家族との時間まであきらめなくていい。

同じテレビを見て、同じ場面で笑って、同じニュースについて話をする。

そんな普通の時間を守るための小さな道具。


TVサウンドシェアを、そんな製品に育てていきたいと思っています。








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