2026年8月9日日曜日

# 【テレビの音量は、家族全員が同じでなくてもいい】

同じ部屋で、同じテレビを見ている。

だから、同じ音量を聞く。

これまで私は、それが当たり前だと思っていました。

しかし、よく考えてみると、人の聞こえ方は一人ひとり違います。

特に年齢を重ねると、その違いは少しずつ大きくなっていきます。

ある人にはちょうどいい音量でも、別の人には小さくて聞き取りにくい。

逆に、聞こえにくい人に合わせて音量を上げると、ほかの家族には大きすぎる。

これは、どちらかが悪いという問題ではありません。

聞こえ方が違うのですから、本当は音量もそれぞれ違っていていいはずです。


そう考えたことが、「TVサウンドシェア」の発想につながりました。

家族はテレビのスピーカーから普通の音量で聞く。

聞こえにくい方は、イヤホンから自分に必要な音量で聞く。

そして、それぞれの音量を別々に調節できるようにする。


「一つのテレビだから、音量も一つ。」

その当たり前を少し変えてみようと思ったのです。

私は長年、商業デザインの仕事をしてきました。

デザインの仕事では、何かを作る前に、


「本当にこれでいいのだろうか。」

と考えることがよくあります。

昔からそうしているから。

みんながそうしているから。

それだけで決めてしまわず、一度違う方向から考えてみる。

すると、意外なところに解決のヒントが見つかることがあります。

TVサウンドシェアも、まさにそうでした。


「テレビの音量は一つ」という考えから離れてみたら、

「それなら、人ごとに音量を分ければいいのではないか。」

という考えにたどり着きました。


考えるだけなら簡単です。

しかし、それを実際に使えるものにするには、試してみなければ分かりません。

そこで市販の部品を組み合わせ、試作品を作りました。

テレビにつなぎ、スピーカーとイヤホンの両方から音を出してみる。

さらに、それぞれの音量を調節してみる。

一つずつ確かめながら、少しずつ今の形に近づいてきました。

まだ完成した製品ではありません。


ここから本当の製品にするためには、専門的な技術や製造の力も必要になります。

だからこそ現在、CAMPFIREでこの取り組みを多くの方に
知っていただきながら、製品化への道を探しています。


私は80代です。

若い頃なら、もっと早くできたこともあるかもしれません。

それでも今だからこそ気づける「暮らしの中の困りごと」もあると思っています。

年齢を理由にあきらめるのではなく、気づいたことを形にしてみる。

TVサウンドシェアは、そんな私自身の挑戦でもあります。


「家族全員が同じ音量に合わせる」のではなく、

「音量を一人ひとりに合わせる」。

そんなテレビの楽しみ方が、ごく普通になる日が
来たら嬉しいと思っています。








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毎日続けているKindle本の制作。

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