「どうして、この製品を思いついたのですか?」
そう聞かれることがあります。
私の答えは、とてもシンプルです。
それは、日常の小さな「困った」を
何とかしたいと思ったからです。
テレビは、多くの家庭で家族が一緒に楽しむ
時間を作ってくれます。
ところが、年齢を重ねると聞こえ方には個人差が出てきます。
ある人にはちょうど良い音量でも、別の人には小さすぎる。
反対に、大きな音でなければ聞こえない人がいる一方で、
その音が周りには大きすぎることもあります。
どちらが悪いわけではありません。
聞こえ方が違うだけなのです。
私は、この小さな問題を何とか解決できないかと考えました。
「それぞれが、自分に合った音量でテレビを楽しめたら。」
その思いが、TVサウンドシェアというアイデアにつながりました。
もちろん、アイデアだけでは製品にはなりません。
試作品を作り、実際に使い、改善点を見つけ、また作り直す。
その繰り返しです。
思ったより時間がかかることもあります。
うまくいかない日もあります。
それでも、一歩ずつ前へ進めば、少しずつ形になっていきます。
私は長年、商業デザインの仕事を続けてきました。
デザインとは、見た目を美しくすることだけではありません。
「使う人が困らないようにすること。」
その考え方は、今でも変わっていません。
TVサウンドシェアも、特別な人のためだけではなく、日常の中で
「助かった」と感じてもらえる製品を目指しています。
もし、この製品が家族の団らんを少しでも増やし、
「テレビを一緒に楽しめる時間」が増えるなら、
それは私にとって何よりの喜びです。
まだ製品化への道の途中ですが、この思いを大切にしながら、
一歩ずつ進んでいきたいと思っています。
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