ものづくりをしていると、
「いつ完成するのですか」と
聞かれることがあります。
もちろん、一日も早く完成させたいという気持ちはあります。
しかし、私が本当に目指しているのは、製品を完成させることだけではありません。
その製品を使った人が、「これで家族と一緒にテレビを楽しめるようになった」と
笑顔になってくださることです。
私は長年、商業デザインの仕事に携わってきました。
その中で学んだのは、良い製品とは見た目が美しいだけではないということです。
使う人が迷わないこと。
安心して使えること。
そして、「使ってよかった」と
思っていただけること。
その積み重ねが、本当に価値のあるものづくりにつながると考えてきました。
TVサウンドシェアも同じです。
高齢になり、テレビの音が聞こえにくくなった方。
そのご家族。
どちらかが我慢するのではなく、
お互いが自然にテレビを楽しめる環境を作れたら、
こんなに嬉しいことはありません。
試作品を作りながら、私はいつもその光景を思い浮かべています。
家族が同じ番組を見ながら笑っている姿。
会話を楽しみながらテレビを見ている姿。
そんな何気ない日常こそ、大切なのではないでしょうか。
製品は、そのための手段です。
目的は、人と人との時間を少しでも豊かにすることです。
だから私は、細かな部分にもこだわりながら改良を続けています。
80代になった今も、新しい挑戦を続けている理由はそこにあります。
「誰かの役に立つものを作りたい。」
その気持ちは、若い頃と何も変わっていません。
これからも、一歩ずつ前へ進みながら、
皆様に良いご報告ができる日を目指して努力していきます。
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